出羽桜つや姫

 「出羽桜 純米吟醸 つや姫」は一口飲んだ時は、なんだこの酒、甘すぎて飲めないと思つたが、二日目もう一度飲んでみた時には、ふむ悪くないとなり、三日目につひに四合瓶を飲み終はつた時には、いつの間にやら新しい「つや姫」の四合瓶が私の隣にあつた。美味しいお酒である。

 そもそもこの酒に関心を抱いたのは、普通に炊いて食べる米としての「つや姫」を好んだからである。「つや姫」は酒にしても美味い、といふのが私の感想である。

 味としては、「八仙 特別純米生原酒」いわゆる「赤ラベル」といふのが今私の隣にあるが、これに風味は似てゐるところがあるかもしれない。こちらのはうがより酸味があつて全体的には好ましいかもしれないが、米の直接的に豊かな香りがたちのぼるのは「つや姫」ではなからうか。

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昨日は所用がありて四ツ谷に行く。有名な角打のお店に初めて入る。牛筋をアテにして「久保田」と「姿 純米吟醸生酒」をいただく。隣の酒屋で「黒牛」を購ひ、帰つた。

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「熟成 蔵守(2009年醸造純米)」を購ふ。古酒を飲むのは初めて。うーむ、あんまり好みぢやない。